« 2007年7月 | トップページ | 2008年2月 »

2007-09-13

金魚、エロモナス・ハイドロフィラに感染か

先日不調だった金魚ですが、死んでしまいました。エロモナス・ハイドロフィラに感染してしまっていたようです。

生き残り組の5匹も、危険な状況ではなさそうなものの調子が悪く、現在0.6%食塩とグリーンFゴールドリキッド(オキソリン酸)規定量の薬浴で経過観察しています。

今になって考えてみると、狂ったように泳ぐなどエラ病を疑わせる症状や、赤班病やポップアイ(眼球突出)の症状など、早い段階でエロモナス・ハイドロフィラ(運動性エロモナス)感染の可能性を疑うべきでしたし、体力が十分残っている段階で薬浴を開始すれば死なせずにすんだかもしれません。

経過

時期不明(ここ1週間程度)

餌の量を少し多めにしていました。

容量12LのS水槽に当歳魚6匹ということもあり、毎日1/3程度の換水が必要だったのですが、1日空けてしまう場合もありました。換水は9月4日、6日に各1回1/3実施しています。

死んでしまった和金と、黒出目金が白っぽい糞をしていることがありました。和金の目が突出してきているような気がしましたが、気のせいだと思っていました。

それ以前から、色の落ちている和金の体に赤くなっている部分があることや、時々暴れるように泳ぐ金魚が数匹いることから、寄生虫の可能性を気にしていたのですが、寄生虫自体は見つけられませんでした。

9月7日(金)

餌を詰まらせる事故がありました。

換水は昼頃に1/3行いました。

9月8日(土)

朝と夕方、それぞれ1/3換水しました。

9月9日(日)

糞の様子や、餌を詰まらせた和金が本調子に戻らないこともあり、餌を切って様子を見ることにしました。

換水はしませんでした。

9月10日(月)

夕方に1/3換水しました。

19時頃、7日に餌を詰まらせた和金が明らかに不調になっていることに気づきました。姿勢も維持できない状態で、水面近くを力なく漂っています。この時点で飼育水5Lをバケツに移して0.5%食塩を入れ、不調の和金1匹の塩水浴を開始しました。

バケツに移した分を水槽に補給したので、約1/2の換水を同時に行う形になりました。

9月11日(火)

塩水浴している和金の状態はあまりよくありません。

8時前に、黒出目金の様子がおかしいのを発見しました。ここにきてようやくエラ病の可能性を疑い、黒出目金を0.5%食塩水の入ったバケツに移して、バケツに規定量の半分のグリーンFゴールドリキッドを投入しました。

10時半頃、1/2換水を開始。換水用の水には、最終的な食塩濃度0.6%、オキソリン酸規定量となるように食塩とグリーンFゴールドリキッドを溶かし、30分ごとに2.5Lを水槽に入れました。ロカボーイSの濾材は、活性炭を使っているためはずし、再使用する可能性も考えて、エアレーションした飼育水を洗面器にとって規定量の4倍のグリーンFゴールドリキッドにつけて殺菌しつつ保存することにしました。

11時半頃、黒出目金の体調が回復していることを確認し、0.6%食塩・グリーンFゴールドリキッド規定量になっている水槽に戻しました。

バケツの和金が回復しないため、適宜換水しつつ食塩を0.8%まで増やしました。エアレーションの水流にも耐えられず、水面に浮いた状態が続くなど厳しい状況のまま、残念ながら死亡しました。病魚の体力温存のためにはグリーンFゴールドリキッドの投入や食塩の追加などは回避すべきだったかもしれません。

9月12日(水)

1時頃、水面近くに和金3匹、水底に和金と黒出目金各1匹がほとんど動かない状態でいるのを確認しました。オキソリン酸は強いアルカリ性のため、水中のアンモニウムイオンがアンモニアに変化して危険な状態かもしれないと考え、深夜の1/2換水を強行しました。

19時頃、やや活動性が落ちている様子なので、1/2換水を実施しました。保存していたロカボーイSの濾材の活性炭には、すでに十分オキソリン酸が吸着されて平衡に達していると考え、濾材を戻しました。

21時半頃、黒出目金が水槽の隅の水底でほとんど動かなくなっているため、濾材を戻したことが関係している可能性を考えて濾材を廃棄するとともに1/2換水を実施しました。

13日午前1時現在、黒出目金と片目の和金が水槽の隅の水底でじっとしています。濾材は関係なかったのか、1/2換水では水質異常に対応しきれていないのかは不明ですが、投げ込みフィルターによる水流が一番弱い場所にいるのは悪い兆候です。他の3匹も、人が近づいても反応が薄くなっています。運動性が低下しているのか、ポップアイによる視力低下で人が見えていないのかはわかりません。

13日以降、体力を維持するために餌を少しずつ与えてみようと思っています。

エロモナス・ハイドロフィラの情報源

以下のサイトを参考に対応しています。

金魚の病気を治そう(その7) アエロモナス菌の種類かんたんな金魚の飼い方~現代人のため金魚飼育マニュアル

不調となった金魚への対処やエロモナス・ハイドロフィラに感染したときの症状など。

金魚の病気を治そう(その8) アエロモナス病の治療手順(かんたんな金魚の飼い方~現代人のため金魚飼育マニュアル)

エロモナス・ハイドロフィラに感染した場合の治療法。

運動性エロモナス症(赤斑病、立鱗病)全日本錦鯉振興会

月刊錦鯉96年8月号に掲載された連載記事「魚病ノート」の内容。オキソリン酸を餌に混ぜて経口投与用とする場合は、薬浴用のパラザンDは使用しないとのこと。

感染症の話 エロモナス・ハイドロフィラ/ソブリア感染症国立感染症研究所 感染症情報センター

魚でなく人間に感染した場合。下痢症の原因となるほか、創傷感染も引き起こすそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-09-07

餌を詰まらせて死にかけた金魚

一番小さい和金(名前はまだない)の様子がおかしい。

餌(セット水槽についてきたGEX「金魚の主食」フレーク。まだなくならない)をやっても反応が薄いし、力の抜けた様子で、投げ込みフィルターの水流にも負け気味で浅いところを漂っています。深いところへ泳いでいくのもつらそうで、かなり心配になってきました。

しばらく観察していると、普通なら糞などの餌でないものを吸い込んだらすぐ吐き出すのに、彼(彼女?)はそのままです。他の連中がそんな餌で俺様がクマー! とばかりに暴れまわったり餌を食べたり底砂を吐き出したりしているのと比べると明らかに異常で、バケツに移して塩水漬けかなあ、なんて考えていたら、視界に突然妙なものが現れました。 誰かがずいぶんと大粒(?)のフレークを吐き出したのです。

もしや、と思って彼(彼女?)の様子を見てみると、泳ぎっぷりが普通になってきています。わずかに疲労が感じられる印象ですが、早急に対応する必要がない程度には回復しているようです。 フレークを細かくして、詰まらせないようにしてあげないといけなかったようです。以後気をつけます。というか、フレーク状の餌は目分量で量を把握するのが難しいので、粒タイプの餌を買いたいと思います。GEXの「高級金魚の主食」かキョーリンの「咲ひかり金魚色揚用」あたりでしょうか。どんどん色が薄くなってきて、最初からいた和金(彼または彼女も名前はまだない)なんて違う種類の魚じゃないかという状態もなんとかしたいのです。

続報があります。金魚、エロモナス・ハイドロフィラに感染か

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007-09-03

活性炭濾材はアンモニアを吸着しない

要点

活性炭についてわかったことや思いついたことを、短気な人向けに要点としてまとめてみました。

  • ファンデルワールス力による物理吸着で水中や空気中の物質を吸着する。
  • 水中のアンモニアをほとんど吸着しない。
  • 空気中のアンモニアは吸着するが、これも決して効率が良いわけではない。
  • 一度吸着した物質を放出する。
  • より吸着力の強い分子がくると、それまで吸着していた分子を放出する。
  • 浄水施設などで導入されている生物活性炭処理には、活性炭の寿命を延長する効果がある。
  • 浄水施設で導入されているくらいなので、活性炭にも濾過バクテリアは定着できる。
  • 観賞魚水槽でも定着するかは不明だが、多孔質セラミックスなら定着して、同様の多孔質物質である活性炭では無理というのは不自然だと思う。

詳しくは続きを。

調査に至る経緯

昨年は何の対応もしなかったので全滅した金魚すくい出身の金魚、今年もやってきました。

7月末ごろにやってきた2匹のうち黒出目金は残念ながら死亡、生き残った和金にGEXの「金魚のお部屋S」をあてがいました。今年は増えてもあと2匹程度、半年から1年くらいはしのげるだろうと踏んでいたのですが、先月最後の土曜日に和金4匹黒出目金1匹計5匹が到着。やたら体格の小さい黒出目金や片目がない和金も元気ハツラツゥで5日間のトリートメント期間中脱落者0。どうするんだよおい。

それはさておき、金魚のお部屋Sにはフィルターとして「ロカボーイS」が付属していました。素直で貧乏な私は水作エイトを買ってきたりすることもなく使っているのですが、活性炭を使ったフィルターが気になっていました。

吸着した有害物質を放出するなんて言われたら困ってしまいます。 そんなわけで、いろいろググってみました。

活性炭は化学濾過? 物理濾過?

濾過のお話①ぷーさんと愉快な仲間たち)では、原理は化学の授業で習う内容なので、ここでは化学濾過と称しますとしていますが、活性炭の吸着はファンデルワールス力による物理吸着ですから、化学濾過と言い切ってしまうのは微妙であるような気がします。

それに、化学濾過と言ってしまうと私のような人間は「アンモニアが化学変化してより安定で安全な物質になるのかぁ」なんて勘違いをしそうなので、とりあえず吸着濾過と言うことにします。

アンモニアを吸着する? しない?

アンモニア、吸着するの?おおきのりこのページ)に何度か実験を行ってみましたが、活性炭は水中に溶けたアンモニアをなかなか吸着してくれませんでしたとの記述があります。

また、吸着剤としての活性炭の性質(おおきのりこのページ)や交互吸着膜を用いたケミカルフィルタ白鳥研究室へようこそ!)によると、活性炭は有機物のような非極性分子を選択的に吸着する吸着剤で、アンモニアなど極性の大きな物質の吸着は不得手なのだそうです。

我が家の金魚たち 活性炭について我が家の金魚たち)で紹介されていた活性炭はアンモニアを吸着しない!?キョーリン)では、水中に溶けたアンモニアや亜硝酸、硝酸を吸着することはほとんどないとしていますが、少なくともアンモニアに関する記述は正しいようです。

吸着したものを放出する? しない?

活性炭のお話し山陰龍魚会トップページ)には、多孔質がいっぱいになると、吸着は続くものの、同量のすでに吸着した分子を放出する「脱着」が起こり、吸着と脱着が同時に起こるのが「ブレイクポイント」との記述があります。

また、前出の「交互吸着膜を用いたケミカルフィルタ」によると、より吸着力の強い分子が、すでに吸着した分子を押し出す「吸着置換現象」が発生するそうです。

これらから考えると、アンモニアのような吸着しにくい物質は容易に再放出されることになり、前出の「活性炭はアンモニアを吸着しない!?」に時間がたつと“一度吸着した汚れを放出する”といわれる事もありますがこれも誤解ですとあるのは正しくないようです。ただ、元々ほとんど吸着しないものの脱着や置換を心配する必要はないかもしれません。

活性炭で生物濾過、期待できる? できない?

近年、生物活性炭処理(BAC:Biological Activated Carbon Treatment)を導入する浄水施設が増えています。

水道水の高度処理水の科学エッセイ)や世界における上下水道処理技術と水事業民営化の動向「科学技術動向」2003年10月号)には、活性炭の多孔質が微生物の繁殖に適するとの記述があります。

また、EICネット[環境用語集:「生物活性炭処理」]EICネット:環境情報案内・交流サイト)によれば、生物活性炭処理は、活性炭に付着したり周囲に浮遊している微生物を利用した直接的な溶存有機物の生分解のほか、吸着した有機物の生分解による再生で活性炭の寿命を延長するものだそうです。

微生物による寿命延長は劇的で、水道水はおいしい2 <高度浄水処理水>Water Works vol.6「健康とおいしい水」)で紹介されている東京都水道局金町浄水場の事例では、生物活性炭処理により、従来1年程度だった活性炭の寿命が4年に延びたそうです。

活性炭や濾過バクテリアの量が十分あれば、吸着濾過と生物濾過の組み合わせで長期間性能を発揮できるかもしれません。どの程度が「十分」なのかが問題ですね。

ひとりごと

  • 活性炭を2週間で捨てちゃうのはもったいないようです。
  • 浄水施設などで使われるような活性炭は、加熱処理して再利用するそうです。800℃~1000℃程度まで加熱できる設備をお持ちの方、試してみては?
  • 多孔質セラミックスにも物理吸着の機能があってよさそうなのに、セラミックスの吸着濾過性能が話題にならないのは何でだろう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年7月 | トップページ | 2008年2月 »